傷だらけのフローリングはイヤ!床が傷つく原因を知って対策しよう

フローリングは、家の中でも特に傷つきやすい場所です。せっかく夢のマイホームを手に入れても、5年後、10年後には傷だらけのフローリングになっているかもしれません。でも、フローリングが傷つく原因を熟知し、対策や予防法を実践すればフローリングを長くきれいに保てます。

ここではフローリングが傷つく原因や、傷がついてしまった時の対処法、傷をつけないための予防法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

フローリングが傷つく原因

フローリングが傷つく主な原因には、日常生活での摩擦や水分による腐食、木材の寿命の3つが挙げられます。

1.日常生活での摩擦

フローリングは摩擦に弱く、椅子やラックなどの家具の移動によりくりかえし擦られることで表面が傷ついていきます。また、ペットが引っかいたり重いものを落としたりしてもフローリングが傷つく可能性があります。

極端に目立つものにはならないかもしれませんが、入居して生活する限り、フローリングに多少の擦り傷が発生するのは避けられません。

2.水分による腐食

フローリングの材質は木材なので、水分による腐食に弱いという特徴があります。飲み物をこぼしたり、濡らした雑巾で掃除したりすると、それらの水分がフローリングの劣化を促します。そのため、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りをはじめ、結露して水分が付着する窓際や、ペットが排泄しかねないリビングは特に注意が必要です。

なお、摩擦や傷で表面の塗膜が剥がれているフローリングでは、傷の隙間から水分が入り込むので腐食が速くなります。

3.木材の寿命

日常生活の過ごし方にかかわらず、年数が経つごとにフローリングは劣化します。経年劣化のスピードは材質によって異なりますが、一般的に10~20年がフローリングの寿命だとされています。

自然劣化による寿命は避けられませんが、日々の扱いやお手入れ具合によってフローリングを長持ちさせることはできます。

木材の構造によって傷つきやすさが変わる?

住宅のフローリングの種類は、大きく分けて無垢材(単層)と合板(複層)の2つです。どちらを使っているかによって、フローリングの傷つきやすさは異なります。

単純な強度を比較するなら、合板のほうが優れています。合板は強度が高いだけでなく、耐湿性や耐水性も兼ね備えているので、無垢材と比べて膨張・収縮・腐食などに強いのです。
一方、無垢材は傷の修正が可能という特徴があります。合板は薄い板を組み合わせているため修正が困難ですが、無垢材は表面を削ることで修正が可能です。

フローリングを傷つけないための予防法

フローリングを傷つけないための予防法
日常生活を送る限り、ある程度のフローリングの傷つきは避けられないものです。ただし、日頃からの扱いやお手入れ、そして予防を心がけることで、傷がつく可能性を減らせます。

椅子にチェアソックスをつける

椅子を動かすとフローリングに強い摩擦がかかり、傷がつくことがあります。この摩擦を軽減する方法のひとつとして、椅子の脚にフェルトやポリエステルでできたチェアソックスの使用がおすすめです。
椅子の脚に靴下を履かせるように布をかぶせることで、椅子のフローリングへの摩擦が減るので、傷を予防することが可能です。なお、チェアソックスは雑貨屋や通販サイトで簡単に購入できます。

家具の底に緩衝材を貼る

ベッドやソファなどの大型家具の底にクッションシールやフェルトといった緩衝材を貼ると、傷を防止できます。フローリングを傷から守れるだけでなく、家具を移動する時の騒音対策にもなるので、集合住宅に住んでいる人に特におすすめです。

マットを敷く

椅子の移動や物の落下によるフローリングの傷が心配な場所には、マットやラグを敷きましょう。たとえば、キャスター付きの椅子の移動が多い書斎、包丁や食器を扱うキッチンなどが挙げられます。特にキッチンは水滴による腐食も心配ですから、腐食防止のためにもマットやラグを敷くことは有効です。

業者に依頼する

フローリングを傷つけないための対策として、フローリングそのものを補強するという選択肢があります。例えばフロアコーティングを利用すれば、フローリングが傷つくリスクはグッと下がります。コーティングの種類によっては、硬いもので擦っても傷がつかなくなるほど傷への耐性が強くなります。
フロアコーティングについては、次の項目で詳しくご紹介します。

フロアコーティングを施す3つのメリット

フロアコーティングを施す3つのメリット
フロアコーティングを施すメリットは、複数あります。フローリングを傷から守って、見た目を美しく保ちたい人はフロアコーティングを視野に入れましょう。

傷がつきにくく、清潔で美しい状態が長続きする

フロアコーティングの最大のメリットは、フローリングが傷に強くなるという点です。フローリングの表面を厚みのある塗膜でコーティングすることで、傷や汚れがつきにくくなり、美しい状態が長続きします。もちろん、水滴による腐食を防ぐことも可能です。

掃除が楽になる

フロアコーティングを施すと掃除が楽になります。厚い塗膜で保護されているため、たとえば食べこぼしや飲みこぼし、ペットの排泄物、油などの汚れがフローリングに付着しても、すぐにシミになりません。また、塗膜で弾かれた汚れは水拭きだけで簡単に取り除けます。
毎日のお掃除やお手入れもとても楽になります。

小さいお子さんやご年配の方も安心

フロアコーティングを施したフローリングは、そうでないフローリングと比べて滑りにくくなります。転倒防止になるため、立って歩けるようになったばかりのお子さんや、足腰の弱いお年寄りの方も安全に過ごせます。

また、塗膜によって汚れを落としやすくなるので衛生面でも重宝します。ハイハイ歩きをする小さなお子さんがいる家庭にとって、フローリングを清潔に保てるのは大きなメリットです。

フローリングを傷から守れるかは自分の心がけ次第!

フローリングが傷つく主な原因は摩擦と腐食、木材そのものの寿命です。軽度の傷であれば専用のキットを使った補修で目立たなくできますが、それにも限界があります。
フローリングを傷つけたくない場合は、チェアソックスや緩衝材、マットなどを活用しましょう。また業者にフロアコーティングを依頼して、フローリングの強度そのものを上げるのも効果的です。

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