フローリングの黒ずみの落とし方!汚れのタイプに合った掃除方法

フローリングの上のホコリや髪の毛などは簡単に取り除けますが、黒ずみをきれいにするのは難しいものです。
そこで、フローリングの黒ずみの種類とその原因、きれいに落とすための種類別の掃除方法、黒ずみを防ぎフローリングをきれいに保つ予防法についてご紹介します。

フローリングに黒ずみができる原因とは?

フローリングに黒ずみが発生する原因には、大きく分けて「油汚れ」「カビ」「ワックスの劣化」「水じみによる変色・腐食」の4つがあります。これらの発生原因をそれぞれご紹介します。

1.油汚れ

足裏の皮脂汚れ

皮脂などで黒ずんだ無垢材のフローリング-フローリングの掃除|ハウスクリーニングサーチ

玄関やリビング、寝室など生活空間のフローリングに、油による黒ずみができることがあります。主な原因は足裏の皮脂汚れです。室内では素足で過ごす習慣がある方はとくに、歩きまわるうちに足裏の皮脂がフローリングに付着しやすくなります。時間が経つと皮脂は黒く変色し、フローリングの黒ずみとなって残ります。

キッチンの油汚れ

床 剥離洗浄ワックスで強い油汚れを復元回復 東京都大田区東雪谷|おそうじ本舗洗足池店

キッチンまわりのフローリングが黒ずんでいるなら、料理中に飛び散った油が原因でしょう。フローリングに付着した油をそのままにしておくと徐々に酸化し、黒ずんだ汚れになります。

また、スリッパで油を踏んだために、キッチン周りから少し離れたところまで、黒ずみの発生範囲が広がることもあります。

2.カビ

フローリングを仕上げました。|シーエスワイのクリーニング日記

湿気によりできるカビも、フローリングの黒ずみを引き起こします。

室内外の気温差が大きく、結露しやすい窓の近くでは、フローリングが湿気にさらされてカビが発生しやすくなります。また、布団を敷きっぱなしにしていると、就寝中の汗を吸った敷き布団内に湿気がこもり、やはり黒ずみが発生しやすくなります。

他の原因でカビが生えやすい部分も、フローリングの黒ずみが発生しやすく要注意エリアです。

3.ワックスの劣化

ワックスの剥離を怠ると恐ろしいことになると実感したUV施工例 | UVコーティング施工職人チーム「オンズレイ」のブログ

フローリングのシミ、色あせの原因 - 株式会社 ハートリペア

4月 << 2012 << 愛知・豊田 床・フローリング洗浄・ワックス剥離専門店 スタイルサービス

ワックスはフローリングを保護するために塗るものですが、時間が経つと劣化して黒ずみの原因になります。特に、ワックスの重ね塗りをしている箇所やよく歩く箇所は黒ずみが発生しやすくなります。

ワックスがけをし直すときは、前回のワックスを剥離しなければいけないのですが、自分でワックスがけを行なう場合、この過程を知らずに、あるいは手間に感じて省きがちです。

フロアコーティングのメリット|フローリング・フロアコーティングのことなら【エコプロコート】

4.水じみによる変色、腐食

フローリングは木でできていますから、水分は大敵です。

すぐに拭き取れば問題ありませんが、水やジュースなどをフローリングにこぼしたとき、しっかり拭きあげずに放置すると、木材の目地まで水分がしみ込み、黒く変色する可能性があります。

ひどい場合には、フローリングが腐食します。

フローリングについた黒ずみの落とし方

フローリングについた黒ずみの落とし方

ある程度の黒ずみは、掃除用具を使って自分で落とせます。自分でフローリングの黒ずみを落とす方法と注意点をご紹介します。

雑巾で黒ずみを拭き取る方法

皮脂汚れの黒ずみ

皮脂汚れによる黒ずみには、フローリング用の中性洗剤が効果的です。

製品ごとの使用説明に沿ってのお掃除が適切ですが、たいていは洗剤を雑巾につけて硬く絞ってから、黒ずみをやさしく拭き取る方法です。

仕上げに、乾いた雑巾で水気を拭き取ります。水分を残したままにすると、新たな黒ずみの原因になるため、自然乾燥は避けて、必ず拭き取ってください。

一度で黒ずみが落ちないこともありますが、ここで洗剤の量を増やしたり、頻繁に何度も拭いたりすると変色の原因になります。月に1~2回程度、根気よく拭き掃除を行ないましょう。

油汚れの黒ずみ

油汚れによる黒ずみには、油汚れ用のアルカリ性洗剤を黒ずみ部分に吹きつけてから、水で濡らした雑巾で拭き取るのがおすすめです。

アルカリ性の洗剤はそのままにしておくとワックス剤を溶かす性質があります。ワックスをかけていても、いなくても、仕上げに乾いた雑巾でしっかり拭き取りましょう。

アルコールスプレーでカビの汚れを落とす方法

カビが原因の黒ずみを落とすときは、アルコールスプレーが効果的です。黒ずみがある箇所にアルコールスプレーを吹きかけ、乾いた雑巾で拭き取りましょう。

ただし、フローリングにアルコールを吹きつけると変色する場合があります。とくにワックスはアルコールに反応して変色する可能性があります。
まずは目立たない場所に吹きかけて、変色しないかを確かめましょう。

高温スチームクリーナーを使って黒ずみを除去する方法

高温スチームクリーナーは蒸気を噴射して汚れを浮かし、一度に洗浄と除菌を行なう掃除用具です。
高温で溶けて落としやすくなる油汚れの掃除に向いています。また、フローリングの黒ずみの多くは高温スチームクリーナーで除去できます。

ただし、非常に高温な蒸気を利用する高温スチームクリーナーの多用はフローリングの傷みの原因になることもあります。
最初は目立たない部分(汚れがなくても可)に試して変色や変質が起こらないか確認してください。また、多くても月に1回程度に抑えることをおすすめします。

掃除しても黒ずみが落ちない!その原因とは?

上記でご紹介した掃除方法でも黒ずみが落とせない場合があります。その場合は、自分で無理に落とそうとしないのが得策です。

落とせない黒ずみの原因

黒ずみが頑固で落ちないときは、深く浸食したカビや水分によってフローリングが強く傷んでいる可能性があります。また、特定の汚れが原因なのではなく、フローリングの劣化により黒ずんでいる場合もあります。

このような黒ずみを無理に落とそうとすると、かえってフローリングを傷める原因になりかねません。なかなか落ちない黒ずみは、フローリングのしみ抜きを行っている業者に依頼しましょう。

これ以上黒ずみができない、増えない工夫を!黒ずみの予防法

これ以上黒ずみができない、増えない工夫を!黒ずみの予防法

黒ずみはできてから落とそうとしてもたいへんですし、なかなか落ちないものです。ですから、フローリングに今後黒ずみ汚れができない・増えないように予防することをおすすめします。

フローリングの黒ずみ予防法、3つを実践しましょう。

1.スリッパやラグを使い、フローリングに汚れがつくのを防ぐ

皮脂汚れの予防にはスリッパ、油汚れの予防にはラグマットを使うのが有効です。

屋内で過ごす際にスリッパを履けば足裏が直接フローリングに触れないため、皮脂汚れは残りません。また、ラグマットをキッチン周りに敷くことで、調理時に飛び散った油が直接フローリングに付着するのを防ぎます。

なお、スリッパやラグは使い続けると汚れが溜まります。これらの手入れも適度に行なって、清潔に保ちましょう。

2.毎日掃除をする

毎日のマメな掃除は黒ずみの予防に効果的です。水や調理油が落ちたらその都度拭き取るのはもちろん、ドライシートを使うなどして毎日フローリングを掃除しましょう。

また、週に1度は洗浄・除菌効果があるフローリング用ウェットシートで拭き掃除をするのもおすすめです。

3.フローリングにコーティングを施す

フローリングの保護剤を使って汚れから守り、黒ずみを予防するのも効果的です。汚れ防止だけでなく滑り止め効果、ツヤ出し効果もあり、フローリングをきれいに長持ちさせることができます。

フローリングの保護といえばワックスを想像する方も多いでしょう。ただ、ワックスは半年~1年に1回のかけ直しが必要ですし、かけ直す際には必ず、前のワックスを剥がす作業も必要です。また、先ほど黒ずみの原因のひとつに「ワックスの劣化」があったことをも気になります。

フローリングが広いほどワックスがけは重労働になります。プロの業者に頼むこともできますが、毎年ワックスのかけ直しを依頼するのはなかなか手間もお金もかかります。そこで、ワックスよりも予防効果の高いフロアコーティングについてご紹介します。

フロアコーティングを施す5つのメリット

フロアコーティングを施せば、長期的にフローリングを保護し、掃除の手間を減らして黒ずみを予防できます。フロアコーティングを施す5つのメリットをご紹介します。

1.防汚性能に優れている

フロアコーティングは、皮脂や油、水、カビなどの汚れが直接フローリングに付着するのを防ぎます。水気が多く汚れやすい箇所でも水分からフローリングを守れるので、防カビコーティングとしても活躍します。

また、簡単に掃除できる点も魅力です。例えばお子さんが食べ物やジュースをこぼしても、サッと拭き取れます。

2.耐久性に優れている

フローリングの表面を保護する、というはたらきではワックスとフロアコーティングでは同じです。ですが、耐久性はフロアコーティングが圧倒的に優れています。

フロアコーティングの塗料は、フローリング表面に被膜を生成し、外部の衝撃からフローリングを保護します。その耐久性は、鋭利な刃物を当てても簡単にはフローリングにまで及ばないほどで、歩行や家具の移動による傷、摩擦からフローリングを守ります。

3.メンテナンスがしやすい

フロアコーティングは耐用年数が10年を超えるものが多く、一度施せば頻繁に塗り直す必要がありません。

業者保証で20年を超えるフロアコーティングも多く、それだけ長い期間、ごく簡単なお掃除で衛生的に保てて、汚れや傷の心配が少ないのは大きなアドバンテージです。

4.小さな子供や高齢者、ペットがいるご家庭に安心

フロアコーティングには優れたグリップ性があり、コーティングしていないフローリングと比べると格段に滑りにくくなります。

また、塗料にはアレルギーを引き起こす有害物質を含んでいませんし、業者によっては「食器に使っても問題ない」とされるほどの安全基準をクリアしています。たとえ赤ちゃんやペットがフローリングを舐めても健康を害する心配はありません。

5.コストパフォーマンスが高い

フロアコーティングは、グレードの高いUVコーティングでも1平米あたり7,000円前後です。
フローリング部分が40平米程度の2LDKで約30万円、70平米程度の3LDKでも約50万円ほどです。また効果は業者の保証年数だけでも20年あり、それ以上持続することが期待できます。

30万円、50万円と聞いて、決して安い費用だとは思えない方も多いでしょう。ですが、ワックスがけを業者に毎年依頼した場合、年間3~5万円を毎年支払い続けることになります。

保証年数の20年間の時点でもワックスのほうが高くつきます。またフロアコーティングの効果はワックスより高く、メリットの数が多いこともポイントです。

効果に差がある上、ランニングコストでも優れているのですから、ワックスで半年から1年しのぐくらいなら、フロアコーティング施工を考えるほうが賢明です。

種類に合わせて黒ずみを除去し、フローリングを保護しよう

種類に合わせて黒ずみを除去し、フローリングを保護しよう

なかなか落とせない黒ずみも、正しい対応方法を知ることで、薄く、目立たなくすることができます。黒ずみができた原因によって効果的な手入れ方法は異なるため、原因を把握することも大切です。

黒ずみはできてからの対応よりも、黒ずみができないよう予防するのが良いでしょう。黒ずみの予防には「スリッパを履く」「毎日掃除する」だけでなく、フロアコーティングを施すのがおすすめです。

フロアコーティングなら、油汚れや水汚れのしみ込みを予防して黒ずみの発生を抑え、さらには深刻な傷やヘコミを防げます。

フローリングを黒ずみから守るためにもフロアコーティングを検討してはいかがでしょうか。

  • 小さな子供がいても大丈夫!フローリングの汚れ・傷・滑り対策
  • フローリングの黒ずみの落とし方!汚れのタイプに合った掃除方法
よく読まれている人気記事