依頼する前にチェック!こんなフロアコーティング業者に注意

複数のフロアコーティング施工業者がありますが、どうしても「当たり・はずれ」はあるものです。信頼できない業者に依頼すると、どんな失敗が起こるのでしょうか。また、どうすれば避けたい業者を見抜けるのでしょうか。

「業者選びに失敗した…」という体験談を交えながら、業者選びの際に注意したいポイントをご説明します。

フロアコーティングの失敗はあるのか?

コーティング施工にも失敗はある

プロである業者でも、施工に失敗する可能性はゼロではありません。実際、口コミ情報サイトでも「施工に明らかな失敗があった」「直後には気づかなかったが明らかに質に問題があった」という声はちらほら見かけます。

問題なく仕上がるための条件とは

フロアコーティングは特殊な材料を用いて、高度な技術を駆使して行なう作業です。まずコーティング剤の品質は見た目の美しさだけでなく、耐久性やキズ防止・滑り止めといった性能を左右します。高い性能を誇るコーティング剤を使うことが重要です。

そして施工する業者も同じくらい重要です。コーティング作業と使用器具に対する知識、それらを実践できる技術、そして実際に施工を行なった経験が必要です。これは

コーティング剤も業者が取り扱っていることを考えると、「コーティングが成功するかどうかは業者次第」と言えるでしょう。コーティングの種類選びももちろん重要ですが、結局は依頼する業者の質にかかっています。

【まとめ】フロアコーティングを失敗なく施工するには、

  • コーティング剤の品質
  • 作業者の技術、知識、経験

が欠かせない。→いずれも依頼する業者で決まる要素なので、業者選びは重要。

施工の失敗例

フロアコーティングの失敗とは、具体的にどんな状態を指すのでしょうか。

異物混入

コーティング剤とフローリングの間にゴミが混入する異物混入は、コーティングではありがちな失敗例です。スマートフォンの画面に保護フィルムを貼るとき、ホコリが入り込んでしまい、やり直そうとするとフィルムや画面に指紋がつく、別のホコリが入り込む…といった面倒が起こりがちですが、異物混入はイメージとしてはこれによく似ています。
コーティング剤塗布前のフローリング清掃で髪の毛やホコリの除去漏れがあったり、塗布作業中にゴミが付着しないための対策を怠っていたりすると、異物混入が起こります。コーティングは床面をしっかり保護するものです。逆に言えば床面に異物が付着したままコーティングを施すと、そう簡単には取り除けない、ということでもあります。

塗りムラ

経験の浅いスタッフが施工すると起こりがちなのが塗りムラです。コーティング剤は一定の量を一定の速度で、ごく薄く均等に塗り広げます。その調整はなかなか難しく、経験が浅いとコーティング剤の多い場所・少ない場所が出て、仕上がったときにコーティングが厚いところと薄いところができてしまいます。あとから調整することはできますが、そのぶん作業時間は余計にかかります。

硬化不良

コーティングの塗膜がいつまでも乾かず固まらない状態です。

瞬時にコーティング剤を乾かすUVコーティングの場合は、紫外線照射が不充分であることが原因なのでやり直しは比較的簡単で、その場で紫外線照射を行なうだけで済みます。ですが、シリコンコーティングやガラスコーティングの場合は、乾かない理由がコーティング剤の問題なのか、気温や湿度の影響なのかの判断がつきにくく、しばらく様子を見なければいけません。

乾燥するまでは部屋には入れませんし、「どうしても乾かないのですべて拭き取ってやり直し」なっても順調に乾いた部分の剥離は難しいものです。

密着不良

フローリングとコーティング剤の密着が弱く、コーティングが剥がれてしまう状態です。経年劣化でツヤが失われるのとは違い、薄皮が剥がれるようにめくれるため、すぐにわかります。

フロアコーティングは「剥がれないこと」に大きな価値があるものですから、簡単に剥がれるのは大問題です。フローリングの床材自体に密着しにくい加工がされていたのか、下地処理が甘かったのか、と原因をつきとめない限り、仮に塗り直してもまた密着不良が起こる可能性があります。

白華

白華(はっか)とは塗膜が薄く濁る現象で、時間の経過とともに起こります。そのため施工時や施工直後ではなく、たいていは数年後に起こるトラブルです。フローリングにツヤがなくなるため部屋全体の景観を損ねます。原因はコーティング剤を塗る際にフローリングの乾燥が不充分だったときに起こりがちです。

よく似たようなトラブルとして黄変(おうへん)があります。こちらはコーティング剤が黄ばんでくる現象です。

いずれも一旦塗膜を削って補修することになるので、対処時にフローリングを傷つけるリスクがあります。

つやびけ(艶退け)

つやびけはフローリングの一部分にツヤがなくなるトラブルです。きれいに固まったように見えて、実は硬化不良だったときには早期に艶退けが起こる可能性があります。こちらはホームセンターなどで購入できるコンパウンド(研磨剤)を使うことで光沢を出してツヤを補えば目立たなくなります。

ひび割れ

塗膜が厚く、硬い場合に起こりやすいトラブルです。コーティングは硬度を高く仕上げるものではありますが、人が歩く床に施工するのですからある程度の伸縮性を出すために希釈剤を混ぜています。その際、希釈の配合に失敗したり、技術力の低いスタッフが厚塗りしたりといった原因でひび割れが起こります。ひび割れの修復はほぼ不可能で、フローリングごと張り替えるケースもあります。

 

▼おすすめ記事
フロアコーティングの種類を比較したページもチェック!

施工以外のトラブルは?

マイホームへのフロアコーティング検討のイメージ

フロアコーティング施工の失敗・トラブルはフローリングだけに起こるものとは限りません。よくある失敗をご説明します。

臭いによる近隣住民とのトラブル

コーティング剤はワックス同様、乾くまではそれなりに強い臭いがします。事情を知らない近隣の方は何事か起きたのではないか、とあわてるかもしれません。対応が良く熟練した業者であれば、施工について隣近所やマンションの管理人などに事前に周知してくれます。そうでなくても、施主に「フロアコーティングを行なう旨をご近所にお伝えしてほしい」と伝えるでしょう。ところが、経験不足、あるいは気配りのできない業者、「施工以外はノータッチ」という姿勢の業者だと一切周知がなく、ご近所を騒がせるおそれがあります。

家具の破損

施工中のミスで、壁やドア、家具にコーティング剤をつけるケースもあります。養生不足による失敗例です。また、コーティングに使用する器具の扱いが雑で、出入り時に家具や建具に傷をつけることもあります。

施工対象の部屋以外の無断使用

勝手にトイレを使う、ベランダでタバコを吸う、出入り時に玄関を開けっぱなしにする、使用器具を別の部屋に置く、ゴミ箱に使用済み資材を入れて帰る、といった問題もあります。かなり非常識な業者による、ごく稀なケースのようですが、施工中は留守を預けて外出したいという施主には安心できない問題です。

ずさんな業者を見分けるコツ

これらの施工の失敗やトラブルを起こす業者には絶対に依頼したくないですよね。どうすれば信頼できない業者を見分けられるでしょうか。いくつかコツを伝授します。

ホームページ(公式サイト)の内容

コーティングの完成写真が2~3枚載っているだけ、という雑なページの業者は信頼できません。「お客様に安心してご注文いただきたい」と思えば施工の流れはていねいに説明するはずです。そこで手を抜く業者は施工の流れを見せられない(あるいは熟知していない)可能性があります。

施工の流れを写真つきで細かく説明し、施工に関するQ&Aのページや施工実績紹介ページを設けている業者は信頼できます。

また、コーティングの種類についてもしっかり説明されているかを確認してください。様々なコーティングの種類について長所や耐久性を詳しく説明していれば、業者の知識については評価できます。逆に説明不足で価格の安さばかりを謳っているなら知識がない証拠です。

口コミ情報、評価

ホームページに利用者の声を掲載している業者は多くあります。大いに参考にはなりますが、良い評価の感想をねつ造して掲載する業者も稀にあります。外部の口コミサイトも参照し、ともに評価が高ければ信頼するきっかけにもなりますし、口コミで施工時の細かい対応などの具体的なエピソードを知ることもできます。

打ち合わせ時の対応

施工までには業者と施主で何度か打ち合わせをします。このときの回答や提案の内容はもちろん、態度も「この業者を信頼できるか」を判断する材料だと考えてください。施主が施工の前に疑問や不安を解決しておきたいのは当然ですし、経験豊富な業者であればこちらから聞くまでもなく話してくれるはずです。
また、電話やメールのやりとりでも反応が遅い業者は信用できません。「頼みかけだから」という遠慮は不要です。

標準的な価格

価格が安すぎる業者には、安く済ませられる理由があるものです。フロアコーティングには良質なコーティング剤と、それを使うスタッフの技術・知識・経験が必要です。これらをしっかり確保すればそれなりの費用はかかります。安すぎる業者は粗悪なコーティング剤の使用や経験の浅いアルバイトスタッフの起用で価格を抑えているものです。

コーティング専門業者

リフォーム業者や各種内装工事の業者がフロアコーティングを行なっていることもありますが、フロアコーティングの専門業者と比べるとスタッフの技術、知識、経験はどうしても不充分です。専門業者以外に依頼したところ床材とコーティング剤の相性を施工前に確認するといった細かい作業を行なわず、結局効果不良が起きたというトラブルもあります。

信頼できる業者に依頼を

建築中の新居でのフロアコーティングの打ち合わせイメージ

フロアコーティングは専用の資材・器具を使う作業であり、専門性の高い技術と知識が問われます。失敗しないためには信頼できる業者を選ぶことが大事です。

フロアコーティングの施工費用や性能の比較検討ももちろん重要ですが、「どの業者に選ぶか」にもとことんこだわりましょう。そのためにも、信頼できない業者を見分けるコツを頭に入れて、じっくりと業者選びを進めてください。

  • 業者比較 ・売上編 実際に売上が高いのはどこ?徹底比較
  • 事前に業者ごとの口コミをチェック! | フロアコーティング比較ナビ
よく読まれている人気記事